「絵本の読み聞かせはママがするもの」
そんなイメージ、持っていませんか?
実は今、**「パパの読み聞かせ」**が、子どもの心と頭にとって大きな影響を与えることが、さまざまな研究から明らかになってきています。
本記事では、「父親の読み聞かせ」がなぜ大切なのか、どんな効果があるのかを、具体例やデータを交えてわかりやすく解説します。
なぜパパの読み聞かせが注目されているのか?
子どもと絵本を読む時間は、親子のふれあいのひとつ。
ですが、そこに「父親」が関わることで、より豊かな効果が生まれることがわかってきました。
カナダ・モントリオール大学の研究によると…
父親が幼児期に絵本を読み聞かせした子どもは、
語彙力や論理的思考力が高まる傾向があることが分かっています。
その理由は、父親の読み方が「ちょっと難しくて、少し回りくどい」から。
意外かもしれませんが、子どもはそうした“いつもと違う語り口”に触れることで、自然と語彙力を育てていくのです。
さらに、アメリカの研究でも
父親が読む絵本は、子どもに「登場人物の背景」や「物語の深い部分」への関心を促すという報告があります。
「パパの読み方」が子どもに与えるプラスの刺激
たとえば、寝る前の読み聞かせで「桃太郎」を読む場面。
ママが読むと、安心感のある落ち着いた読み方になるかもしれません。
でもパパだと、「鬼って、悪いことしたのかな?」「桃太郎は正しいことをしたのかな?」と、つい話の本質に踏み込む問いかけをすることも。
実はこの“雑談のような問いかけ”が、子どもの想像力や思考力を引き出すきっかけになるのです。
また、パパならではの「声の変化」や「ユニークな演じ方」も、子どもにとっては大きな刺激。
日々の読み聞かせが、“物語を自分で作りたくなるような創造の時間”に変わっていきます。
「本を読んでくれるパパ」が、実はかっこいい
父親の読み聞かせには、もうひとつ大事な意味があります。
それは、子どもにとって「かっこいいパパ像」を作ること。
育児に関する調査でも、子どもが感じる「かっこいいお父さん」の姿として、
-
一緒に遊んでくれる
-
面白い話をしてくれる
-
高いところの物を取ってくれる
-
壊れたおもちゃを直してくれる
-
本を読んでくれる
などが挙げられています。
本を読んでくれるパパは、子どもにとって「安心感」や「頼もしさ」、そして「知的な憧れ」の対象になるのです。
父親が読み聞かせをするメリットまとめ
ここで、パパの読み聞かせがもたらす主な効果をまとめてみましょう。
-
語彙力・論理的思考力の向上
-
想像力・表現力の育成
-
子どもの感情理解を深める
-
親子の信頼関係を築く
-
子どもにとっての「かっこいい父親像」をつくる
読み聞かせは、教育的な意味だけでなく、親子の心をつなぐコミュニケーションでもあります。
忙しいパパでも、1日5分から始めてみよう
「時間がない…」というパパも多いかもしれません。
でも大丈夫。
1日5分、1冊の短い絵本だけでも十分効果があります。
「読むのが苦手」「演技ができない」という人でも、まずは“声に出して一緒に読む”ことから始めてみてください。
きっと、お子さんはその時間を楽しみにするようになりますよ。
おわりに:今日から、パパの声で物語を
絵本を読むパパの声は、子どもにとって世界でたったひとつのBGM。
それは安心で、温かくて、学びにもつながる大切な時間になります。
子育ての中で、忙しい日々だからこそ
「たった1冊の読み聞かせ」が、親子の未来を大きく変えるかもしれません。
ぜひ今日から、絵本の時間を少しだけパパの担当にしてみてください。
この記事が役に立った!と思った方は、ぜひシェア・コメントをお願いします。
あなたの「読み聞かせ体験」も、ぜひ聞かせてくださいね。
コメント